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「シ」と「ツ」、「ソ」と「ン」の見分け方と、まちがえにくい教え方

カタカナでいちばんよく話題になるのが、シとツ、ソとンの書き分けです。子どもだけでなく大人の手書きでも、どちらか分からない字はよく見かけます。印刷された字でも、書体によってはかなり似て見えます。

ただ、ちがいの見どころは二つしかありません。点がどこに並ぶかと、最後の長い線をどちらに向かって書くかです。

どこがちがうのか

字点の並び方長い線の書き方
シ左側に、上下に2つ左下から右上へ、はらい上げる
ツ上側に、横に2つ右上から左下へ、はらい下ろす
ソ左上に1つ右上から左下へ、はらい下ろす
ン左上に1つ左下から右上へ、はらい上げる

表にしてみると、シとンは「下から上へ」、ツとソは「上から下へ」という同じ仲間に分かれます。点の数が2つならシかツ、1つならソかン。そのうえで、長い線の向きで決まります。

もう一つ、点そのものの向きにもちがいがあります。教科書の手本では、シとンの点は横に寝ぎみで、ツとソの点は縦に立ちぎみに書かれています。ここまで目が向くようになると、手書きの字でも読み分けやすくなります。

子どもに伝わる言い方

「はらい上げる」「はらい下ろす」という言葉は、1年生にはまだ分かりにくいかもしれません。たとえば、次のような言い方に置きかえることができます。

音の頭(し・つ・そ・ん)と動きを結びつけると、字を見たときにも思い出しやすくなります。どの言い方がしっくりくるかは子どもによってちがうので、一つに決めて同じ言い方をくり返すのがよいでしょう。

読むときと書くときで、気をつける所がちがう

読むときは、点の位置を見れば区別できます。点が左に縦に並んでいればシ、上に横に並んでいればツです。印刷された字なら、ここだけでほぼ迷わなくなります。

書くときは、長い線の向きが大事になります。シを上から下に書くと、どうしても点が上に寄ってツに近い形になります。逆に、ツを下から上に書くと、シに近づいていきます。つまり、書く向きをまちがえると、形もまちがえやすくなるのです。書く練習のときは、できあがった字だけでなく、どちらからペンを動かしたかも見てあげてください。

なお、書き順そのものは学校の教科書の手本に合わせるのがいちばん確実です。家庭用のドリルや市販の表とちがって見えるときは、教科書のほうを優先してください。

まちがえたときの直し方

子どもが「シ」のつもりで「ツ」を書いていたとき、「ちがうよ」と言うより、二つを並べて見せるほうが伝わります。ノートのすみに大人がシとツを並べて書き、「どっちが『し』だっけ?」と聞いてみてください。並べると、点の位置のちがいに自分で気づきやすくなります。

読みでまちがえる場合は、「ツ」のつくことばと「シ」のつくことばをセットで覚えるのも一つの方法です。たとえば「シャツ」には両方の字が入っています。シャツという言葉を書いて、「どっちがシで、どっちがツ?」と聞くと、ことばの中で字を見分ける練習になります。

一度直しても、しばらくするとまたまちがえることがあります。似ている字は、何度か行ったり来たりしながら定着していくものなので、気長に付き合うつもりでいて大丈夫です。

ほかにもある「似ている字」

カタカナには、シ・ツ・ソ・ンのほかにも、クとケとタ、コとユとヨ、チとテなど、形の似た組がいくつもあります。組ごとの見分け方は「間違えやすいカタカナ一覧」にまとめています。

ゲームで見分ける練習

「カタカナの ほしあつめ」の「にてる もじ」ステージでは、シとツ、ソとンなどの似ている字を、ちがう所に色をつけたカードを見ながら選ぶ練習ができます。最後の線の向きは矢印で示しています。

出典

(文:こたえや編集部)

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