入学してしばらくは、国語の時間はほとんどひらがなの練習です。カタカナが本格的に出てくるのはそのあとで、教科書によっては、1年生の2学期ごろから出てきます。ただし、教科書の会社や学校の進み方によって時期はかなり前後します。お子さんの学校の予定は、教科書の目次や学年だよりで確かめるのがいちばん確実です。
この記事では、カタカナについて学校で何を学ぶことになっているのかを、文部科学省の学習指導要領の文面にそって整理し、家でできる手伝い方を考えます。
学習指導要領には「1・2年生の2年間で」と書かれている
小学校の国語の学習指導要領(平成29年告示)は、1年生と2年生をひとまとめにして内容を示しています。カタカナにふれているのは〔知識及び技能〕の(1)ウで、原文は次のとおりです。
長音,拗音,促音,撥音などの表記,助詞の「は」,「へ」及び「を」の使い方,句読点の打ち方,かぎ(「 」)の使い方を理解して文や文章の中で使うこと。また,平仮名及び片仮名を読み,書くとともに,片仮名で書く語の種類を知り,文や文章の中で使うこと。
つまり、カタカナを「1年生の何月までに全部書けるように」とは決めていません。2年間をかけて、読めること、書けること、そしてどんなことばをカタカナで書くのかを知って、自分の文の中で使えることがねらいです。1年生の冬の時点でまだあやしい字があっても、学校の想定から大きく外れているわけではありません。
教科書でよく見る進み方
教科書によって順番はちがいますが、おおまかには次のような流れで出てくることが多いようです。
- 身の回りにあるカタカナのことば(パン、バスなど)に気づく
- ひらがなと並べた表で、ア行からワ行までの字の形を知る
- 「ガ」「パ」のような、てんてん・まるのつく字を書く
- 「ケーキ」の「ー」や、「ロケット」の小さい「ッ」など、ひらがなとは書き方がちがう所を学ぶ
- カタカナで書くことばを集めたり、文の中で使ったりする
1年生のうちに一度ひと通り学び、2年生でもう一度「カタカナで書くことば」を集めたり分けたりする単元が出てくる、という組み方がよく見られます。
2年生で続けて学ぶこと
2年生になると、カタカナは「字を覚える」段階から「使い分ける」段階に移ります。外国から来たことば、外国の国や人の名前、ものの音や動物の鳴き声など、どんなことばをカタカナで書くのかを意識するようになります。作文の中で「ぼくは じゅうすを のみました」と書いていた子が、「ジュース」とカタカナで書けるようになれば、学習指導要領の「文や文章の中で使う」に近づいたと言えます。
カタカナで書くことばの種類は「カタカナで書くことばはどんなもの?」で詳しく紹介しています。
家で手伝えること
先取りで全部覚えさせる必要はありません。学校で習い始めてから、次のようなことを少しずつ取り入れてみてください。
読めているかを、ときどき確かめる。書く練習は宿題で出ることが多いのですが、読む力は家で見えにくいものです。お菓子の箱や看板のカタカナを指さして「これ、なんて書いてある?」と聞くだけで、どの字があやしいかが分かります。
学校で今どこをやっているかを知る。たとえば学校でア行とカ行をやっている時期に、家でワ行まで一気に進めると、子どもは疲れてしまいます。教科書のページをいっしょに見て、そこに出てくる字を中心に練習するほうが続けやすくなります。
まちがえやすい字を知っておく。カタカナには「シとツ」「ソとン」のように、形がよく似ていて大人でも書き分けがあいまいになりやすい字があります。先に知っておくと、子どもがまちがえたときに落ち着いて教えられます。くわしくは「シとツ、ソとンの見分け方」と「間違えやすいカタカナ一覧」をご覧ください。
ひらがなの状態も見ておく。カタカナはひらがなと結びつけて覚えていく字です。ひらがなの読みにまだ迷う字があるうちは、そちらを先に固めたほうが、結果としてカタカナも楽になります。
ゲームで読む練習をする
このサイトの「カタカナの ほしあつめ」は、ひらがなを見てカタカナを選ぶ、カタカナを見てひらがなを選ぶ、という読む練習を1回1〜2分で遊べる無料のゲームです。まずはアイウエオのステージから始められます。書く練習はできないので、宿題のプリントやノートと組み合わせてお使いください。
出典
- 文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章 第1節 国語 第2〔第1学年及び第2学年〕2 内容〔知識及び技能〕(1)ウ
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/1384661.htm
(文:こたえや編集部)
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